買取専門店がお酒の買取に新規参入。経営経験不足という壁を乗り越え、3種類の免許を同時取得した事例

概要
買取専門店として新たにお酒の取り扱いを始めたいと考えていたF様。フランチャイズ加盟の個人事業主として経営経験が不足しているという大きな壁に直面しながらも、一般酒類小売業免許・通信販売酒類小売業免許・洋酒卸売業免許の3種類を同時に取得した事例です。
1. 企業・依頼背景
F様は、買取大手フランチャイズチェーンに加盟するリユースショップを個人事業として経営されています。貴金属やブランド品をはじめとする幅広い品目の買取を手がけていましたが、お客様から持ち込まれる品物の中には、高級ウィスキーやブランデー、プレミアがつく焼酎や日本酒といった酒類が含まれることも少なくありませんでした。これまではお断りするほかありませんでしたが、お酒も扱えるようになれば新たな集客につながると考え、酒類販売免許の取得を決意。当事務所へご相談をいただきました。
2. 抱えていた課題・問題点
最大の課題は、一般酒類小売業免許と洋酒卸売業免許の取得に求められる経営経験の要件でした。F様はこれまで外資系IT企業での豊富な実務経験をお持ちでしたが、経営経験が不足しており、この2つの免許を取得できるかどうかが最大の懸念点でした。
また、賃貸借契約書の使用用途が「古物商の店舗」として設定されていたため、酒類の販売について別途、貸主から承諾書を取得する必要がありました。貸主が承諾に応じてくれるかどうかも、乗り越えなければならない課題でした。
3. 当事務所(行政書士)の取り組み
経営経験の要件については、酒類販売経験は一切なく、会社の経営者であった経験もないことから、普通に履歴書を作成するだけでは要件を満たすことが難しいと判断し、F様のご経歴をヒアリングの中で丁寧に掘り起こすことから始めました。IT業界でのキャリアの中には、経営企画や事業推進に深く関与した経験、財務・会計に関する知識・実績など、経営能力を示す要素が多く含まれていました。それらを丁寧に整理・言語化することで、経営能力が伝わる履歴書を作成していきました。
賃貸借契約書の使用用途が「古物商の店舗」として設定されていたため、貸主から酒類販売の承諾を得る必要がありました。相談の段階で承諾書の雛形があった方が話がスムーズに進むと判断し、早急に承諾書の雛形を作成してF様にお渡ししたことで、使用承諾書をスムーズに取得することができました。
一般酒類小売業免許と洋酒卸売業免許については、税務署の審査結果次第では取得できない可能性があることを事前にご説明しました。その上で、取得できた場合にのみ成功報酬が発生する形をご提案し、ご了承いただいた上で3種類まとめて申請を行いました。
4. 成功結果と得られたメリット
懸念していた経営経験の要件も含め、審査を無事に通過。通信販売酒類小売業免許・一般酒類小売業免許・洋酒卸売業免許の3種類を同時に取得することができました。
これにより、F様の店舗ではお酒の買取が正式にスタート。高級ウィスキーやブランデー、プレミアがつく国産酒など、これまで断らざるを得なかった品目を受け入れられるようになり、お酒を売りたいお客様の来店増加も見込めるようになりました。買取専門店としての商品ラインナップが大きく広がったことで、新たな集客と収益の柱が生まれた形です。
5. お客様の声
「経営経験の点で正直厳しいかもしれないとお聞きしていたので、本当に取れるか不安でした。でも、私のこれまでの仕事の経験をじっくり聞いていただき、どの部分がアピールになるか一緒に考えてもらえたので、申請するにあたっての不安が少なくなりました。特に一番取得したかった洋酒卸売業免許まで取得できたときは、本当に安心しました。これでお酒も堂々と扱えるようになり、お断りしていた買取にも対応できます。お任せして、本当によかったです。」