数千万円の投資リスクを回避し、新規クラフトビール醸造事業を成功へ導いた事例

概要
既存事業の酒販店と飲食店のシナジーを狙い、クラフトビール醸造事業へ参入したG社様。廃工場のリノベーションと免許要件、短いスケジュール管理など数多くの課題を、専門的なサポートによって解決し、予定通りの免許取得と新規事業開始を実現しました。
1. 企業・依頼背景
G社様は酒販店と飲食店を経営されており、既存事業との相乗効果を高めるために事業再構築補助金を活用しクラフトビール製造に新規参入を検討していました。
2. 抱えていた課題・問題点
廃工場のリノベーションを進めるにあたり、同じ敷地内にある二つの建物のうち、どちらを醸造所として利用するかの判断に迷われていました。もし選択を誤って建築基準法などの要件を満たさない物件に投資すれば、数千万円規模の損失が生じる可能性がありました。さらに、オープンセレモニー日程が先に決まっていたため、免許取得から醸造開始までのスケジュールがタイトでした。加えて、直近の決算が債務超過で決算要件をクリアできるかどうかも懸念材料となっていました。
3. 当事務所(行政書士)の取り組み
最初に、債務超過を解消し、決算要件を満たすための方策をご説明し財務面の見通しを整えました。次に現地調査を実施し、候補となっていた二つの家屋のうち一方が建築基準法のクリアが難しいと判断したため、申請対象の建物を絞り込むことができました。所有者への挨拶や関係づくりにも注力し、改装の許可やスムーズな折衝につなげたことで、物件面のリスクは大幅に低減しました。
その後、オープンセレモニーや製造開始までのスケジュールを踏まえて、免許申請から交付までのプロセスを逆算し、クライアントにタスクを明示しました。国税局の現地立ち合いに向けては、事前に想定される質問や論点を整理し、クライアントがスムーズに受け答えできるようレクチャーを実施し、実際の対応も滞りなく進行しました。最後に免許交付後の製造開始に必要な検定や申告書の準備についても、同時にお知らせすることで、交付と同時に滞りなく醸造をスタートできる体制を整えられました。
4. 成功結果と得られたメリット
数千万円規模の投資リスクを回避しつつ、予定どおりに醸造免許を取得できたことで、オープンセレモニーからスムーズに醸造事業を開始できました。
5. お客様の声
「どちらの建物を選べばいいのか、免許要件は本当に満たせるのか、手続きやスケジュール管理まで不安要素が多かったのですが、一つひとつ丁寧に解決策を提示してくださり、本当に助かりました。」